安井金比羅宮とはどんな神社?何の神様?ご利益・歴史・写真・見どころなどまとめて紹介
この記事では安井金比羅宮(やすいこんぴらぐう)の情報を紹介しています。御祭神・パワースポットとしてのご利益・観光の見どころ・住所・アクセス方法・交通手段などをまとめて解説。訪問記や管理人撮影の神社写真も!
安井金比羅宮の御祭神やご利益は?
名称 | 安井金比羅宮(やすいこんぴらぐう) |
御祭神 | 崇徳天皇(すとくてんのう) 大物主神(オオモノヌシノカミ) 源頼政(みなもとのよりまさ) |
ご利益 | 縁切り・縁結び |
安井金比羅宮とはどんな神社?どんな神様?
安井金比羅宮の歴史と概要
『安井金比羅宮(やすいこんぴらぐう)』は、京都市東山区にある神社です。
成り立ちの歴史は古く、第38代・天智天皇(てんちてんのう)の時代である西暦670年頃にさかのぼります。この時期に、大化の改新で有名な藤原鎌足(ふじわらのかまたり)が一族の繁栄を祈ってお堂を建てました。藤原鎌足が紫色の藤を植えたこのお堂は「藤寺」と呼ばれることになります。
西暦1123~1141年まで在位していた第75代・崇徳天皇(すとくてんのう)はこの藤を好んでおり、1146年にはお堂を修造して、妃である阿波内侍(あわのないし)を住まわせました。しかし、崇徳天皇は朝廷内の実権争いを巡る「保元の乱」で敗北し、讃岐国【現在の香川県】へと流刑され亡くなってしまいます。
崇徳天皇の死後、都ではさまざまな不幸が起こり、人々は崇徳天皇の恨みではないかと恐れました。このとき、後白河法皇の名により崇徳天皇を鎮めるため建てられた「光明院観勝寺」が安井金比羅宮の元とされています。
光明院観勝寺は1400年代に兵火により荒廃してしまい、1695年に太秦安井【現在の京都市右京区】にあった蓮華光院が現在地に移建されます。このとき、崇徳天皇に加えて後白河法皇に仕えた「源頼政(みなもとのよりまさ)」、讃岐の金刀比羅宮より勧請した「オオモノヌシ」もあわせて祀られました。
明治維新の後、蓮華光院は「安井神社」と改称され、現在は「安井金比羅宮」と呼ばれています。
安井金比羅宮のパワースポットとしてのご利益
安井金比羅宮は、崇徳天皇が讃岐の金刀比羅宮で一切の欲を断ち切って生活していたことから縁切りのご利益が有名です。
境内には高さ1.5メートル、幅3メートルの絵馬の形をした巨石「縁切り縁結び碑(いし)」があり、作法にのっとってくぐることで悪縁を切れるとされています。男女の縁だけでなく、病気・酒・煙草・賭事をやめたいひとにもおすすめですよ。
縁切り縁結び碑での祈祷の作法は以下の通りです。
1.本殿に参拝する。
2.碑の左側の台に用意してある「形代(かたしろ)」と呼ばれる身代わりのお札に願いごとを書く。
3.形代を持って、願いごとを念じながら碑の表から裏へくぐる。
4.そのまま願い事を念じながら碑の裏から表へくぐる。
5.最後に形代を碑の好きなところにに貼る。
安井金比羅宮の見どころと参拝ポイント
安井金比羅宮の見どころはなんといっても多くのお札が貼られた「縁切り縁結び碑」です。安井金比羅宮のパワーはとにかく強力で、怖いくらいに縁を断ち切れると評判ですよ。
また、「藤寺」が始まりとされる安井金比羅宮は、もちろん藤の花も参拝ポイント。例年4月中旬~下旬頃になると、美しい紫色の花々を拝めます。
安井金比羅宮のお祭りや行事
- 歳旦祭(1月1日)
- 初金比羅祭(1月10日)
- 節分祭(2月)
- 春季金比羅大祭(5月10日)
- 夏越大祓(6月30日)
- 櫛まつり(9月第4月曜)
- 秋季金比羅大祭(10月1日 – 10日)
- 秋季火焚祭(11月10日)
- 終い金比羅祭(12月10日)
- 年越大祓(12月31日)
安井金比羅宮の訪問記
強力な縁切り神社ということで興味があり参拝。大量のお札が貼られた縁切り縁結び碑はとても迫力があり、多くの人々が穴を通りながら祈願していました。
「縁切り」というと少しマイナスなイメージがある言葉ですが、前に進むきっかけになるものとして大きな意味があるものだと思います。
縁切り神社があることで救われる人も多いはずなので、そういった意味でとても有意義な神社だと感じました。
訪問日時:2022/06/18
安井金比羅宮のフォトギャラリー
安井金比羅宮のアクセス方法・交通手段
【JR・近鉄】
JR新幹線・東海道本線・近鉄「京都駅」から市バス206系統北大路バスターミナル行、「東山安井」下車、南へ徒歩1分
【京阪電車・阪急電車】
京阪本線「祇園四条」駅から徒歩10分、阪急京都線「河原町」駅から徒歩15分
【車】
名神高速「京都東IC」から五条通→東大路通を経て約20分、名神高速「京都南IC」から国道1号線→九条通→東大路通を経て約30分
安井金比羅宮の基本情報
HP | 安井金比羅宮の公式ページ |
住所 | 〒605-0823 京都市東山区下弁天町70 |
電話番号 | 075-561-5127 |
参拝時間 | 【境内】24時間 【授与所】9:00~17:30 |