漢槎宮/浮木神社の御祭神やご利益は?
名称 | 漢槎宮/浮木神社(かんさぐう/うききじんじゃ) |
御祭神 | 金鶴姫之命(かねつるひめのみこと) |
ご利益 | 美貌成就・不老長寿・恋愛成就 |
訪問記
「漢槎宮/浮木神社(かんさぐう/うききじんじゃ)」は秋田県仙北市西木町に鎮座する神社です。
田沢湖に古くから伝わる「辰子伝説」の辰子として知られる金鶴姫之命(かねつるひめのみこと)を御祭神として祀っています。
辰子が美を求め続けたことから美貌成就や不老長寿のご利益があります。
もともとは流れ着いた大木の浮木を祀ったことから「浮木神社」と呼ばれていましたが、江戸時代に秋田藩士の俳人・益戸滄洲(ますどそうしゅう)によって「漢槎宮」と名付けられ、現在ではこちらの名称で呼ばれるのが一般的のようです。
また、地元民からは地名と関連して「潟尻明神(かたじりみょうじん)」とも呼ばれています。
金鶴姫之命(かねつるひめのみこと)は、田沢湖に伝わる「辰子伝説」の辰子の本名である金鶴子(かねつるこ)が由来となっています。
「辰子伝説」の概要は以下のとおりです。
田沢湖が田沢潟と呼ばれていた頃、院内にまれにみる美しい娘、辰子がいた。
辰子はその美しさと若さを永久に保ちたいものと、密かに大蔵観音に百日百夜の願いをかけた。
満願の夜に「北に湧く泉の水を飲めば願いがかなうであろう」とお告げがあった。辰子は、わらびを摘むと言ってひとりで家を出て、院内岳を越え、深い森の道をたどって行くと、苔蒸す岩の間に清い泉があった。
喜び、手にすくい飲むと何故かますます喉が渇き、ついに腹ばいになり泉が枯れるほど飲み続けた。時が過ぎ、気がつくと辰子は大きな龍になっていた。
龍になった辰子は、田沢潟の主となって湖底深くに沈んでいった。一方、辰子の母は娘の帰りを案じ、田沢潟のほとりに着き、娘が龍になったのを知って悲しみ、松明にした木の尻(薪)を投げ捨てると、それが魚になって泳いでいった。
後に国鱒と呼ばれ、田沢湖にしか生息しなかった木の尻鱒という。(田澤鳩留尊佛菩薩縁起より)さて、十和田湖を南祖坊に追われ、男鹿半島に八郎潟をつくり主となった八郎太郎は、毎年秋の彼岸の頃、田沢湖に恋人の辰子を訪ねて冬を過ごすため、主のいない八郎潟は凍りつき、2人の龍神が住む田沢湖は冬の間も凍らない湖として知られている。(三湖物語より)
出典:仙北市の公式ページ
訪問時は曇り空だったので美しい田沢湖の青さは見られませんでしたが、辰子像が金色に輝き存在感を放っていました。
訪問日時:2016/03/20
フォトギャラリー
基本情報
HP | 漢槎宮/浮木神社(仙北市の公式ページ) |
住所 | 〒014-0511 秋田県仙北市西木町西明寺潟尻 |
電話番号 | 0187-47-2624 |
営業時間 | – |