【巳年に訪れたい】蛇と関連が深い神社11選!関西・関東など全国の有名神社を紹介

巳年 蛇 神社
コラム

2025年の干支は「巳年(みどし・へびどし)」。蛇は再生や財運の象徴とされる生き物で、古来より多くの人々の信仰を集めてきました。

蛇に関連する神社は多いので、この年に参拝すればさらなる開運や目標達成への力を授かれるかもしれませんよ。そこでこの記事では、巳年に訪れるのにぴったりの蛇に関連する神社を11選厳選してご紹介します!巳年を充実した1年にしたい人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

蛇と神社の関係は?

大神神社

蛇を祀っている神社は日本中に存在し、蛇は神様そのものや神様の使いとして扱われることがよくあります。

これは蛇の脱皮を繰り返すという生態が、「再生」や「新しい生命」の象徴として古くから信仰対象になってきたためと考えられています。神道においては「祓い(はらい)」「禊(みそぎ)」と呼ばれる心身の清浄が重視されることもあり、禊を「身削ぎ(みそぎ)」=脱皮として同一視する説もあるようです。

また、蛇は田畑を荒らすネズミを捕食してくれるため、穀物や作物の豊穣を司る「豊穣神」として祀られることもありました。うねりながら進む様子が川の流れを思わせ、水辺に多く生息していることから水神・龍神として信仰されることも多いですよ。

ちなみにへび年に使われる「巳」という漢字は「草木が成長しきった状態」を表しています。へび年に巳の漢字が当てられているのは、成長した草木が次の生命につながっていく様子=蛇が脱皮しながら成長していく姿と捉える考え方が元となっているようです。

蛇にまつわるおすすめ有名神社11選

巳年に訪れたい、蛇に関連する全国の神社を11選ご紹介します。近くに住んでいる方や旅行で訪れたときはぜひ参拝してみてください。

【北海道】虻田神社:洞爺湖町総鎮守!白蛇と縁深い神社

虻田神社

『虻田神社(あぶたじんじゃ)』は北海道虻田郡洞爺湖町にある神社です。「虻田」の地名はアイヌ語の「アプ・タ・ペッ(魚の釣り針を作る川)」が語源とされています。

1804年に京都の伏見稲荷大社より分霊され創建された神社で、ウカノミタマとしても知られる稲荷大神を祀っています。農業・漁業・五穀豊穣・商売繁盛などのご利益で知られていますよ。稲荷というとキツネのイメージが強いですが、白蛇も稲荷大神の化身とされることがあり、虻田神社では白蛇デザインのお守りやおみくじが授与されています。

また、虻田神社では数年に一度、赤い鳥居に雪が蛇に形に貼り付く「雪蛇の鳥居」と呼ばれる自然現象が見られることがあります。風の強さや雪質、気温や湿度など厳密な条件が重なる必要がある珍しい現象ですが、ぜひ見てみたい光景ですね。

虻田神社(あぶたじんじゃ)
御祭神稲荷大神(いなりおおかみ)
保食主神(うけもちぬしのかみ)
恵比寿大神(えびすおおかみ)
事代主神(ことしろぬしのかみ)
特徴白蛇デザインのお守り・おみくじ
住所北海道虻田郡洞爺湖町青葉町54番地

【宮城県】金蛇水神社:商売・金運のご利益で有名な神社

金蛇水神社

『金蛇水神社(かなへびすいじんじゃ)』は宮城県岩沼市に鎮座する神社です。商売・金運のご利益で知られ、ミヅハノメと同一視される金蛇大神(かなへびおおかみ)を祀っています。

金蛇大神は古くからこの地に祭られる水の神様で、龍や蛇の化身として信仰されてきました。そのため金蛇水神社は蛇と縁が深く、授与所ではかわいらしい「白蛇お巳くじ」や金色が美しい「金蛇守」など、蛇にまつわるものを授かれます。

境内では「金蛇弁財天」も同じく水神として祀られているので、参拝の際はこちらもあわせてお参りしてみてくださいね。

金蛇水神社(かなへびすいじんじゃ)
御祭神金蛇大神 (かなへびおおかみ)
特徴蛇にまつわる授与品が豊富
住所〒989-2464 宮城県岩沼市三色吉字水神7

【新潟県】白山神社:「蛇松伝説」の残る神社

白山神社

『白山神社(はくさんじんじゃ)』は新潟県新潟市に鎮座する神社です。創建は西暦901年とも1087年ともいわれる長い歴史を誇る神社で、新潟総鎮守として人々の暮らしに深く関わってきました。

縁結び・夫婦円満・家内安全の神様であるククリヒメを祀っており、さまざまなご利益で知られています。

白山神社には蛇松伝説(じゃまつでんせつ)が残っており、境内には蛇松明神社があります。蛇松伝説は江戸時代のお話で、簡単なあらすじは以下のとおりです。

江戸時代の中頃、信濃川が氾濫し白山神社一帯が大洪水に見舞われた際、溺れかけている白蛇がいました。当時の神主がこの白蛇を助けてあげるとヘビは美しい姫に姿を変え、神社の守り神となりました。すると境内にある老松の幹がヘビの鱗のようになり、この霊験あらたかな松は「蛇松さま」と呼ばれるようになります。

その後、蛇松さまの樹皮を煎じて飲めば万病が全快するという噂が広まり、多くの人々が皮を剥ぎに訪れます。すると神主のもとにまたヘビの精霊が現れ「みんなが皮を剥いでいくのが痛くてたまらない」と訴えます。そこで神主が松のまわりをしめ縄で囲ってあげると皮を剥ぐ人もいなくなり、それ以来お参りする人の願いが叶うようになりました。

今でも蛇松さまは蛇松明神社の後ろにご神木として残っているので、白山神社を訪れた際はぜひあわせて参拝してみてくださいね。

白山神社(はくさんじんじゃ)
御祭神菊理媛大神(くくりひめおおかみ)
特徴蛇松伝説の残る神社
住所〒951-8132 新潟県新潟市中央区一番堀通町1-1

【石川県】金澤神社:拝殿の天井一面に描かれた白蛇龍神が美しい

金澤神社

『金澤神社(かなざわじんじゃ)』は石川県金沢市に鎮座する神社です。創建は加賀藩11代藩主・前田治脩(まえだはるなが)の時代で、治脩が藩のための学校を建てた際、鎮守社として前田家の先祖である菅原道真(すがわらのみちざね)を祀ったのが始まりです。道真は学問の神様としても有名ですね。

金澤神社には道真だけでなく「白蛇龍神」もあわせて祀られており、ヘビと縁深い神社でもあります。白蛇龍神は「白蛇さん」の相性で親しまれ、火難・水難・災難除け・金運・商売繁盛のご利益があるとされています。

拝殿の天井一面には迫力ある白蛇龍神の絵が描かれているので、こちらもあわせてチェックしてみてくださいね。

金澤神社(かなざわじんじゃ)
御祭神菅原道真(すがわらのみちざね)
特徴災難除・金運にご利益のある白蛇龍神を祀る
住所〒920-0936 石川県金沢市兼六町1-3

【栃木県】白蛇辨財天:お金を洗うと金運が上がると伝わる神社

白蛇辨財天

『白蛇辨財天(はくじゃべんざいてん)』は栃木県真岡市に鎮座する神社です。仏教における弁財天と同一視されるイチキシマヒメを祀っており、本殿には木彫りの八臂辨財天座像(はっぴべんざいてんざぞう)が安置されています。

1522年に広島の厳島神社から分霊された由緒ある神社で、金運上昇・学業成就・厄除けなどのご利益で知られています。特に本殿地下深くより湧く「金運銭洗いの滝」が有名なパワースポットで、お金をこの御神水で洗い清めると金運が上がり、毎朝飲めば病が快方に向かうといわれています。

白蛇辨財天には2匹の白蛇にまつわる伝説が残っており、信仰するものは白蛇の予知と辨財天の守護によって災いを免れ、病を癒し、富を築くと伝わっています。

白蛇辨財天(はくじゃべんざいてん)
御祭神市杵嶋姫命(いちきしまひめのみこと)
菅原道真(すがわらのみちざね)
特徴パワースポット「金運銭洗いの滝」が有名
住所栃木県真岡市久下田西2-63

【茨城県】夜刀神社:祟り神である蛇神を祀る神社

『夜刀神社(やとじんじゃ)』は茨城県行方市にある神社です。「常陸国風土記」に登場する蛇神・夜刀神(やとのかみ)を祀っており、神話や古代の歴史に興味がある人におすすめです。

夜刀神は角の生えた蛇の姿をしており、「見る人あらば家門を破滅し、子孫継がず」と伝えられる祟り神です。夜刀神社の創建は6世紀初頭とされ、この地を開墾しようとする人間とそれを妨害しようとする夜刀神が戦った結果人間側が勝利し、その後祟られることがないよう社を建てたことが始まりとされてます。

小さな神社ですが、蛇神にまつわる神社をチェックしたい人はぜひ訪れてみてくださいね。

夜刀神社(やとじんじゃ)
御祭神夜刀神(やとのかみ)
特徴蛇神の伝説が残る神社
住所〒311-3152 茨城県行方市玉造3451-1

【東京都】蛇窪神社:白蛇日本三大聖地の一つ

蛇窪神社

『蛇窪神社(へびくぼじんじゃ)』は東京都品川区にある神社です。主祭神のアマテラスをはじめ複数の神様を祀っていますが、蛇窪神社の由緒によりこれらの神様を総称して蛇窪大明神としています。創建は1300年ごろと伝わる歴史ある神社ですよ。

群馬県沼田市の老神温泉、山口県岩国市と並び、白蛇日本三大聖地の一つに数えられ、「東京の白蛇さま」とも呼ばれています。

境内のいたるところにヘビに関連するものが見られるのが特徴で、「撫で白蛇」の石像や白蛇の置物、白蛇のおみくじや縁起物も豊富に揃っています。巳年や巳の日にぜひ訪れたい神社です。

蛇窪神社(へびくぼじんじゃ)
御祭神蛇窪大明神
特徴境内のいたるところに蛇に関連するものがある
住所東京都品川区二葉4-4-12

【静岡県】來宮神社:金運アップにおすすめの神社

來宮神社

『來宮神社(きのみやじんじゃ)』は静岡県熱海市に鎮座する神社です。

創建時期は不明ですが、平安時代初期の征夷大将軍・坂上田村麻呂が戦の勝利を祈願し、各地に分霊を祀ったと伝えられる歴史の長い神社です。来福・縁起の神様として古くから崇敬されており、本殿横にある樹齢2,000年を超える大楠のご神木が見どころですよ。

巨大な岩の上にとぐろを巻いた蛇の彫刻がある弁天岩には古来より神々が宿っていたと伝えられ、金運アップのご利益があるとされています。

來宮神社(きのみやじんじゃ)
御祭神日本武尊(ヤマトタケルノミコト)
五十猛命(イタケルノミコト)
大己貴命(オオナモチノミコト)
特徴とぐろを巻いた蛇の彫刻のある弁天岩が見どころ
住所〒413-0034 静岡県熱海市西山町43-1

【奈良県】大神神社:日本最古とされる神社のひとつ

大神神社

『大神神社(おおみわじんじゃ)』は奈良県桜井市に鎮座する神社です。日本最古とされる神社のひとつで、本殿はなく神社後方にそびえる「三輪山(みわやま)」を御神体とする古代の信仰形式が残っています。

大神神社には神話に御祭神が蛇の姿で現れたという記述があり、「蛇」と縁が深いことで知られています。境内の各所で蛇の好物である卵のお供えがされているのも見どころポイントですよ。

大神神社(おおみわじんじゃ)
御祭神大物主大神(オオモノヌシノオオカミ)
大己貴神(オオナムチノカミ)
少彦名神(スクナヒコナノカミ)
特徴境内の各所で蛇の好物である卵のお供えがされている
住所〒633-8538 奈良県桜井市三輪1422

【山口県】岩國白蛇神社:白蛇の保護と信仰に基づいて創建された

岩國白蛇神社

『岩國白蛇神社(いわくにしろへびじんじゃ)』は山口県岩国市にある神社です。

岩国市の限られた地域にのみ生息する珍しい「岩国のシロヘビ」の保護と信仰に基づいて創建された神社で、広島の厳島神社から勧請された宗像三女神とウカノミタマを祀っています。金運・商売繁盛・健康長寿のご利益が有名ですよ。

白蛇観覧施設に隣接しているので、あわせて訪れて白蛇の運気をもらってみてはいかがでしょうか。

岩國白蛇神社
御祭神宗像三女神
宇迦御魂神(うかのみたまのかみ)
特徴岩国の白蛇と縁の深い神社
住所〒740-0017 山口県岩国市今津町6-4-2

【熊本県】白蛇神社 阿蘇白水龍神權現:生きた白蛇様に会える神社

『白蛇神社 阿蘇白水龍神權現(あそはくすいりゅうじんごんげん)』は熊本県阿蘇郡南阿蘇村に鎮座する神社です。

この地で発見された白蛇様と金蛇様を祀っており、白蛇様に祈願することで願い事が成就するといわれています。特に金運・子宝・病気平癒・合格祈願・商売繁盛などのご利益が有名です。

境内にある岩屋から平成12~13年にかけて3匹の蛇が現れ、宮司さんが蛇と縁深いものを感じて造営したという少し珍しい神社です。境内では生きた白蛇様に会えるほか、蛇に関連するさまざまなお守り、授与品を授かれます。

阿蘇白水龍神權現(あそはくすいりゅうじんごんげん)
御祭神弁財天
宇賀神
八大龍王
特徴白蛇様に祈願することで願い事が成就する
住所熊本県阿蘇郡南阿蘇村中松3290-1

蛇にまつわる神社まとめ

蛇は古来より神様や神の使いとして信仰され、多くの神社で特別な存在として祀られてきました。主に金運のご利益が有名ですが、今回ご紹介した11神社ではそれぞれ独自のご利益を授かれます。

気になった神社があった人は、ぜひこの巳年に蛇と縁深い神社を参拝しに行ってみてはいかがでしょうか?各神社の蛇にまつわるエピソードを知っていると、より神社巡りが楽しくなること間違いなしですよ。

この記事を書いた人
Tomo

「神社メディア・アニミズム」管理人。Webディレクター、Webライター、写真家として活動中。
神社巡りと世界遺産巡りのために47都道府県を制覇した後、世界の文化を見に60ヶ国以上を旅しました。
このサイトでは神社の魅力や日本の文化について発信していきます!お時間のあるときにぜひ覗いてみてください。

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