日本の歴史や文化には、数多くの呪術が登場します。しかし、呪術と聞くと「なんとなく悪いもの」「スピリチュアルで怪しいもの」というイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。
時代のなかでマイナスな側面が強くなってしまった呪術も多いですが、呪術とは本来、人が願いを祈る行為でした。この記事では日本の呪術の起源や歴史、代表的な術の種類など、神秘的な呪術の世界についてわかりやすく解説します。
そもそも呪術とは?良い結果をもたらしたいときにも使う
呪術とは、神や精霊などの超自然的な力や神秘的な力に働きかけて、さまざまな願望を叶えようとする行為のことをいいます。「呪術」というと悪い結果をもたらすために使われるイメージが強いですが、良い結果のために行われることもあります。
呪術には多くの種類がありますが、現代で私たちがイメージするものとして特に有名なのは「類感呪術」と「感染呪術」の2つです。
・感染呪術:一度接触したもの、もともとひとつだったものは、相互に作用するという考えに基づいた呪術。
類感呪術は対象に似たものを利用することで、その対象に影響を与えると考える呪術です。「人の形をした藁人形や形代を使って対象の人に影響を与える」「雨乞いのために水を撒く」などが類感呪術の代表的な例です。
感染呪術は対象の人の一部だったものをあたかもその持ち主本人のように扱うことで、元の本人に影響を与えると考える呪術です。「おまもりに爪や髪の毛を持ち歩く」「下の乳歯が屋根の上に投げる」などのおまじないは感染呪術に含まれます。
ただしこの2つは明確に区別されているものではなく、感染呪術には類感呪術を含んだものも存在します。
日本の呪術・祈祷の起源は古代までさかのぼる
日本における呪術や祈祷の起源は縄文時代までさかのぼるといわれています。
古来よりは人は自然から恵みを受け取る一方で、多くの自然災害にも悩まされてきました。人の力ではどうすることもできない超自然的な存在に対して、人々は祈りを捧げることでどうにかコントロールしようと考えます。この過程のなかで発展していった儀式や信仰が、日本におけるアニミズムや呪術・祈祷の起源とされています。
たとえば日本は雨や台風が多いため、山岳地帯での土砂崩れや河川の反乱が多く発生します。また、稲作文化であることから治水技術はとても重要視されており、雨を呼ぶ・雨を止める・台風を避けるなどの祈りを天に伝える祈祷師は大きな力を持っていました。
このような祈祷師は「呪術師」や「シャーマン」と呼ばれ、世界中に存在しています。日本では、弥生時代に発展した邪馬台国の女王・卑弥呼が有名ですね。
日本における呪術の歴史と系譜
自然発生的に生まれた呪術は、陰陽道・修験道・密教・民間宗教など、歴史の中でさまざまな影響を受けて発展していきます。それぞれがどのように呪術と関わってきたのか、その系譜を簡単に解説します。
呪禁道・陰陽道と呪術の関係
太古から人々と結びついていた呪術に初めて大きな影響を与えたと考えられるのは、飛鳥時代~奈良時代にあたる7世紀後半ごろに中国から日本に伝来した「呪禁道(じゅごんどう)」だといわれています。呪禁道は中国の「道教」を起源とする呪術で、呪文や刀を使って邪気を祓ったり、病気平穏や安産祈願に用いられたりと医療的な役割も担っていました。
しかし、呪禁道は平安時代にあたる9世紀ごろに「陰陽道(おんみょうどう)」が広がるにつれ、徐々に衰退していくこととなります。もともとは呪禁道が呪術や医療を、陰陽道が天文や占いを担っていましたが、陰陽道が発展するにつれ統一されていったようです。
その後、陰陽道は1,000年以上の歴史を誇りましたが、明治維新により消滅してしまいました。しかし、日本文化における影響は大きく、現在でも「式神」や「呪符」といった陰陽道の呪術が広く知られています。
密教と呪術の関係
日本における呪術では、「密教(みっきょう)」の影響も無視できません。密教は仏教の一流派であり、特に神秘的な教えや儀式に焦点を当てたものです。唐に留学していた空海が日本へ持ち帰ったことで広まりました。
日本にそれまで伝来していた仏教では、仏の教えをわかりやすく人々に公開する「顕教(けんぎょう)」と呼ばれる説き方が一般的でした。一方で、密教は常人には簡単に理解できない秘密の教えとして師から弟子へと伝えられ、授かった者以外には公表できないものとして説かれました。
密教は神秘的な要素が強く、呪詛や儀式などの面で呪術に大きな影響を与えています。日本の呪術については陰陽道と密教の影響が大きく、両者がともに競い合うことで呪術の歴史が洗練されたといえます。
修験道と呪術の関係
「修験道(しゅげんどう)」は日本古来の山岳信仰に、道教・密教・神道・陰陽道などの要素が融合した独自の信仰形態です。7~8世紀の呪術者「役小角(えんのおづの)」によって開かれ、明治5年【西暦1872年】に修験禁止令が発令されるまで発展を続けました。
修験道には多くの呪術性が含まれており、邪念を縛り付ける「不動緊縛法(ふどうきんばくほう)」や、信仰する神仏と同化して力を得る「邪気加持(じゃきかじ)」などの呪法が知られています。
民間信仰と呪術の関係
「民間信仰(みんかんしんこう)」とは、特定の教団や教えを持たずに地域共同体や日常生活に密着した信仰のことです。日本にはさまざまな民間信仰がありますが、現在も高知県に伝わる「いざなぎ流」のように呪術的な要素を含んでいるものも少なくありません。
いざなぎ流は土佐国で独自発展した陰陽道の要素を含む民間信仰で、祭祀の祝詞や呪文が体系化されて定式的に伝承されています。「御幣(ごへい)」と呼ばれる紙を使ってさまざまな神々を象徴的な姿で表しているのが特徴で、呪いをしかける呪文だけでなく、悪を祓う・病気を治癒するといったプラスに働く呪術も伝えられています。
また、呪術的な医学要素が含まれる「庚申信仰」や、木人形の守り神を作る東北の「オシラサマ信仰」など、日本の民間信仰は呪術と関わりがあるものが多いです。
日本の代表的な呪術一覧と効果の例
日本の呪術で特に有名なものをいくつか見てきましょう。それぞれの呪術がどんな効果をもつのかについても解説します。
丑の刻参り(うしのこくまいり)
日本の呪術で特に有名な『丑の刻参り(うしのこくまいり)』は、日本に古来から伝わる呪いの一種です。対象に似たものはその対象に影響を与えると考える類感呪術の代表的な例で、白衣を着た女性が頭にロウソクを突き立てているイメージが有名ですね。
丑の刻参りは「丑の刻」である午前1~3時ごろにかけて、神社の御神木に憎い相手に見立てた藁人形を釘で打ちつけ、相手に不幸を与える呪術です。正式な手順では連夜で儀式を行う必要があり、7日目になると呪う相手が死ぬと信じられています。ただし、途中で他人に行為を見られると効力が失せてしまいます。
丑の刻参りは京都府の貴船神社が発祥とされていますが、これは貴船明神が降臨したとされる「丑の年、丑の月、丑の日、丑の刻」に参詣すると願いが叶うという伝承がもとになっています。
ちなみに現在の貴船神社は24時間開門していないため、貴船神社での丑の刻参りは不可能であることを覚えておきましょう。ただし、いくつかの樹木には今でも釘の跡が見られるようです。
雨乞い(あまごい)
『雨乞い(あまごい)』は、雨が不足しているときに雨を降らせるために行う祈願や儀式のことです。
長い歴史を誇る呪術の一種で、日本だけでなく世界的にも多くの文化圏で行われています。雨乞いの代表的な方法としては「火を焚く・神様に祈る・芸能を奉納する・水を撒く・お供え物をする・生贄を捧げる」などが有名です。
水を撒く行為は類感呪術に当てはまり、雨に似た「水」という物質を利用して自然界に影響を与えようとしています。生贄を捧げる行為は特に呪術的要素が強く感じられるもので、日本書紀にも雨乞いのために貴重な労働力である牛馬を生贄にしたという記述が残されています。
呪文(じゅもん)
『呪文(じゅもん)』は、特定の言葉やフレーズを唱えることで超自然的な力や意図を引き起こそうとするものです。
一般生活には馴染みがなさそうな印象ですが、呪文は日常にも密接に結びついている呪術です。厄除けや地鎮のために行うお祓いの「祝詞(のりと)」や、死者を供養するときに唱える「お経」も呪文の一種といえます。
呪文は言葉に霊的な力があると信じる「言霊信仰(ことだましんこう)」にもとづいたものであり、呪文を唱えることで呪術の効果を高めることができるとされています。
蠱毒(こどく)
『蠱毒(こどく)』は、古代中国で発展した呪術の一種です。
トカゲ・クモ・ヘビ・ムカデなど毒のある動物や虫をひとつの容器の中で共食いさせて、生き残った1匹に強力な呪詛の力が宿ると信じられていました。特定の人に不幸や病をもたらすための「毒」を作り出す呪術として知られています。
蠱毒は呪術の中でも特に危険視されてきた歴史があり、実際に法律で禁止されている時代もありました。現在も漫画やアニメで触れられることが多く、負のエネルギーの象徴として語られています。
犬神(いぬがみ)
『犬神(いぬがみ)』は、動物を使った呪術の一種です。
作り方はとても残酷で、まずは生きている犬を頭部のみ出して生き埋めにし、目の前にごはんをおいて飢餓状態にします。犬が餓死寸前になって餌に食らいつこうとする瞬間に首を切り落とし、飛んでいった頭部を焼いて骨にしたものを祀ると願いが叶うとされていました。
他にも飢餓状態の犬の首を切り落として道に埋める方法や、数匹の犬を戦わせて勝ち残った1匹に魚を与え、その犬の頭を切り落として残った魚を食べるという方法もあります。
犬神は人を呪う以外に一族の繁栄を祈る呪術としても使われ、裕福な家庭には「犬神が憑いている」と噂されることもありました。四国地方では実際に婚姻の際に家筋を調べられて、犬神の有無を確認する習わしもあったそうです。
密教の呪術
密教で一般的な呪術には、「真言(しんごん)」や「陀羅尼(だらに)」と呼ばれる祈りの言葉を唱えるものがあります。これらは「マントラ」とも呼ばれ、精神を鍛える意味や願望を実現するための修法として行われることが多いです。
また、密教の呪術には国の命運を分けるほど強力なものもあり、怨敵の調伏や国家の安泰を祈って行われる「大元帥法(だいげんすいほう)」や、国家存亡の危機に陥ったときに実行される必殺の秘法である「摧魔怨敵法(さいまおんてきほう)」などが有名です。
詳細についてはわかっていませんが、太平洋戦争時にアメリカのルーズベルト大統領が謎の急死を遂げたのも、このような呪術によるものとの逸話も残っています。荒俣宏原作の映画「帝都大戦」にも密教僧による呪殺が登場しますね。
呪術に使われる道具
呪術と道具は切っても切り離せない関係で、日本の呪術ではさまざまな呪術道具が用いられています。代表的なものをいくつか見ていきましょう。
藁人形(わらにんぎょう)
丑の刻参りで使われる『藁人形(わらにんぎょう)』は、一般的にもよく知られる呪術道具です。藁人形は対象者の身代わりとして使用され、刺したり縛ったりすることで呪いの効果を引き出すとされています。
「呪いたい相手の爪や髪の毛を内部に入れる」「相手の顔写真を貼り付ける」などの手順を踏むことで、より効果が高まるという説もあります。
呪符(じゅふ)
『呪符(じゅふ)』とは、特定の符号や文字が描かれた霊符のことです。紙や布が一般的ですが、動物の骨・竹・木などを呪符として用いることもあります。
呪符は相手を攻撃する目的というよりも、身を守るために神仏や精霊の加護を呼び込んだり、災難を防いだりするのに用いることが多いようです。念を込めながら書き上げることで霊的な力が宿るとされ、書き損じると効果が出ず、呪いが返ってくることもあるといわれています。
骨(ほね)
骨は古代より呪術や占い、祭祀などで使われてきた道具のひとつです。
骨には亡くなった人や動物の霊力が宿ると考えられており、呪術の儀式や祈祷に用いることで効果が高まるとされてきました。
呪術における骨の使い方には、「火で炙って割れ方で吉凶を占う」「加工してお守りにする」「祭壇に飾り付ける」などがあります。
刀剣(とうけん)
刀や剣は単なる武器としてだけでなく、霊的な力や加護を呼び込むための呪術道具としても扱われてきました。
刀剣は悪霊や邪悪な力を払う「魔除け」の象徴とされることが多く、呪術や祭儀の際に空間の浄化や結界を作るために使用されることがあります。剣は多くの文化で聖なる象徴とされており、日本以外でも呪術的な儀式に用いられることが多いですよ。
墨書人面土器(ぼくしょじんめんどき)
『墨書人面土器(ぼくしょじんめんどき)』は奈良時代から平安時代にかけて作られた人の顔をかたどった土器で、類感呪術の一種として使用されていたという説が有力です。
喜怒哀楽のさまざまな表情が描かれており、険しい表情のものは疫病神を表現していると考えられています。病気になった人がこの土器に息を吹き込んで身の穢れを移し、川に流して厄を祓っていたのではないかと解釈されています。
呪術に関連する歴史上の有名人物
実際に日本の歴史上で存在していた、呪術に関連の深い人物を紹介します。
安倍晴明(あべのせいめい)
『安倍晴明(あべのせいめい)』は平安時代の陰陽師です。日本の呪術や陰陽道に大きな影響を与えた人物で、天文学・占星術・厄除け・悪霊退散などを駆使して多くの呪術や祈祷を行いました。天皇から貴族、庶民に至るまで広くその悩みや苦しみを取り払い、絶大な信頼を得ていたとされています。
安倍晴明の術の中でも特に有名なのが「式神(しきがみ)」と呼ばれる鬼神・使役神で、屋敷内の雑用から掃除、儀式などさまざまなことをさせていたそうです。
霊仙(りょうせん)
『霊仙(りょうせん)』は平安時代前期の法相宗の僧です。仏教の経蔵・律蔵・論蔵の三蔵に精通した、日本で唯一の「三蔵法師」です。
霊仙は唐で最澄や空海とともに学び、真言密教の秘法とされる「大元帥法」を習得しました。しかし、秘伝の国外流出を恐れた唐の皇帝によって帰国を禁じられ、一説によれば毒殺されたと伝えられています。
役小角(えんのおづの)
『役小角(えんのおづの)』は、飛鳥時代から奈良時代にかけて活躍した修験道の開祖です。葛城山や金峰山など日本の多くの山を開山し、山中での厳しい修行によって神通力を身に付けたとされています。
「前鬼・後鬼(ぜんき・ごき)」と呼ばれる夫婦の鬼神を使役していたと伝わり、日本中にさまざまな伝説が残っています。
現代における呪術の役割と向き合い方
呪術は現代にも根付いており、精神的な安心感を求める手段や、ストレスを軽減する方法として使われることがあります。「お守りや開運グッズを持つことで前向きな気持ちになる」「受験前に験担ぎをする」「晴れを願って、てるてる坊主を吊り下げる」などは、現代的な呪術の一種といえます。
また、カウンセリングやヒーリングによって精神的な不調を正す行為にも、呪術的な要素が含まれる場合があります。呪術は映画・漫画・アートの分野でもインスピレーションを与えるテーマとして利用されており、近年では「呪術廻戦」が呪術を扱った作品として人気を集めていますね。
科学技術の発達によって時代は移り変わっていますが、呪術は現代でも私たちの生活に深く関わっています。
現代で呪術を使うと法律違反になる?
現代において、呪術を使うこと自体は法律で直接的に禁止されているわけではありません。しかし、呪術に関連した行為が他人の権利を侵害したり、詐欺や脅迫と結びついた場合には法律違反となる可能性があります。
たとえば、「呪術を用いることで確実に効果を得られる」「呪うために多額の金銭の要求する」などの行為は、詐欺に問われるおそれがあります。
「呪いをかける」といって他人を脅したり、呪術のために不法侵入やものを壊したりすることもNGです。「人を呪わば穴二つ」という言葉があるように、他人を呪うことは自分の墓穴を掘るに等しい行為であることを覚えておきましょう。
呪術に関連する神社4選
呪術について解説したところで、実際に呪術と深い歴史を持つ神社をご紹介します。この記事を読んで気になった人は、ぜひ参拝してみてくださいね。
晴明神社(せいめいじんじゃ):安倍晴明を祀る神社
『晴明神社(せいめいじんじゃ)』は、京都府上京区晴明町にある神社です。陰陽師として有名な安倍晴明を祀る神社で、晴明の偉業を讃えた一条天皇の命により、晴明の屋敷跡である現在の場所に社殿が設けられました。
晴明の力にあやかって、魔除け・厄除けの神社として親しまれています。境内の至るところに見かける五芒星の神紋が見どころです。
晴明神社(せいめいじんじゃ) | |
御祭神 | 安倍晴明(あべのせいめい) |
ご利益 | 魔除け・厄除け |
住所 | 〒602-8222 京都市上京区晴明町806 |
貴船神社(きふねじんじゃ):丑の刻参り発祥の神社
『貴船神社(きふねじんじゃ)』は、京都府左京区貴船町にある神社です。
イザナギの子である「高龗神(たかおかみのかみ)」とコノハナサクヤヒメの姉である「磐長姫命(いわながひめのみこと)」を祀り、古くから雨乞いや厄除けのご利益で知られています。
丑の刻参り発祥の地としても有名で、境内には丑の刻参りが大衆に広く知られるようになったきっかけでもある能楽の謡曲「鉄輪(かなわ)」についての立て看板が建てらています。
貴船神社(きふねじんじゃ) | |
御祭神 | 高龗神(タカオカミノカミ) 磐長姫命(イワナガヒメノミコト) |
ご利益 | 雨乞い・厄除け・諸願成就・縁結び など |
住所 | 〒601-1112 京都市左京区鞍馬貴船町180 |
安井金比羅宮(やすいこんぴらぐう):強力な縁切り力で知られる神社
『安井金比羅宮(やすいこんぴらぐう)』は、京都市東山区にある神社です。日本三大怨霊として知られる崇徳天皇の祟りを鎮めるために建てられ、縁切りや縁結びのご利益で知られています。
境内には大量のお札が貼られた巨石「縁切り縁結び碑(いし)」があり、作法にのっとってくぐることで悪縁が切れるといわれています。
安井金比羅宮(やすいこんぴらぐう) | |
御祭神 | 崇徳天皇(すとくてんのう) 大物主神(オオモノヌシノカミ) 源頼政(みなもとのよりまさ) |
ご利益 | 縁切り・縁結び |
住所 | 〒605-0823 京都市東山区下弁天町70 |
賢見神社(けんみじんじゃ):「犬神憑き」を落とす神社として有名
『賢見神社(けんみじんじゃ)』は、徳島県三好市山城町にある神社です。
古くから「犬神憑き落し」の神社として有名で、現在でも動物霊の祈祷を求めて全国から多くの人がお祓いに訪れます。精神病・五穀豊穣・海上安全の守り神としても知られています。
また、賢見神社の腕輪守は強いご利益があると有名で、水晶の腕輪は災難が降りかかると身代わりに割れるといわれています。
賢見神社(けんみじんじゃ) | |
御祭神 | 素戔嗚尊(スサノオノミコト) 応神天皇(おうじんてんのう) |
ご利益 | 犬神憑き落とし・病気平癒・五穀豊穣 など |
住所 | 〒779-5306 徳島県三好市山城町寺野113 |
日本の呪術まとめ
日本の呪術は古代から発展を続けてきたもので、人々の願いを反映したものでもあります。日本の文化や生活と密接に結びついており、現代でも神社のお祭りや伝統儀式の中に残っています。
呪術について学ぶことは、より日本文化を深く知るきっかけとなるかもしれませんね。